2004年10月12日

「塔の中の姫君」「黄金林檎を護る竜」

松木響子さん 作
掲載サイト・・・夢紡ぎの歌

どちらも中世イギリスが舞台の短編。「塔の中の姫君」は昔話風幻想譚って感じで、「黄金林檎〜」はロマンティックなファンタジーの小品。こういう風に短編をまとめるのって自分にはできないので、ウラヤマシイと思ったりして。。。

「塔の中の姫君」…「父親を殺す者を娶る」と予言され塔に閉じこめられた姫君の悲劇。
お城の陰鬱さと戦の陰惨さが中世ヨーロッパの雰囲気を存分に引き出してムード満点。しかもそれが美しく描かれている。そうだ、こういう話は美しくなければならない。悲惨で美しい、それがお話の核だ。それを見事に表現していて素晴らしい。

「黄金林檎を護る竜」…騎士に恋をした少女と、妖精と常若の国。騎士と一緒にいたいばっかりに一計を案じる少女は愚かだが一途。騎士は過去の傷を背負い生真面目で厭世的。かみ合わない二人に魔女や妖精がからんで、ファンタスティックなラブストーリーなのだ。イイヒトにもワルイヒトにもなる妖精の存在がいいなあ。

どちらも過去と現在、未来を行ったり来たりしながらの展開で、それがまた幻想的なのだけど、私は時系列が複雑なお話は苦手。読解力不足で1回読んだだけでは意味がわからなかったりする(^_^;。恥ずかしながら、今回感想を書くのでもう一回読み直してやっと内容が全部飲み込めました。
でも、どちらもイギリスやケルトの文化が色濃く出ていて、異世界ものとは違った良さがある。こういう歴史に裏打ちされたお話って好きですよー。
posted by きんと at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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