2005年09月13日

ゆめのさんの短編いろいろ

ゆめのみなとさん作
掲載サイト・・・夢の湊

8月の旅行のお供に
久し振りにクリエを稼働し、Web小説を詰めて持っていった。
今回はゆめのさんのまだ読んでいなかった短編を読んだ。
長編の「一角獣の虜」も入れていったのだが
電車に乗っている間に読めそうというので短編から読んでしまった。
こういう時って短編はいいよね。

こないだ、サイトを見に行ったら、
ダウンロード版が下げられていた。
ギリギリセーフだったみたい、ラッキー(^^)v

「ラミア」
旅の騎士が森の中でたどり着いた古びた館は…。
怪しくて妖しい一夜の物語。
擬古文に挑戦したとあとがきに書いてあるが、
ゆったりとした文体が妖しく美しいお話と合っている。

「蜃気楼の影」
「アラビアン・ナイト」をイメージするような
エキゾティックでちょっぴりエロティックな幻想譚。
夜の闇、真昼の光、乾いた大地、蒼穹、冷たい水、炎の熱、
女のエロスと少女の純真、そして男の暗い想念…
そうしたクオリアの満ちたものが鮮やかに散りばめられている。
このお話が表すものはその鮮やかさだと思った。

「薔薇の園」
「ラミア」のあとがきにタニス・リーが好きと書いてあった。
この三作、確かにどれもタニス・リー的だった。
それは「美しくて残酷」。
中でもこの作品が一番タニス・リーを思わせる内容だった。
死をまとったような貴公子と生きる喜びそのもののような侍女
結末はもちろん…

「限りない愛を」
前三作と違って未来のお話。
続けて読むと、爛潤で濃厚な闇の中から、
薄い大気の淡やかな光の中へやって来たようだ。
舞台ががらりと変わって趣も異なる。
お話と一緒に自分もその淡い大気の中に溶けていく感じがした。
淡々とした地の文で進めていく表現法は
以前読んだ「妖魔の島」に近い感じ。
私はゆめのさんの淡々とした淡い表現方法が好きなんだけど
もう少しスッキリまとめたらもっとよかったかなと思った。

趣は違っても、どの作品も言葉の美しさは同じだ。
美しい言葉を使える人がうらやましいです。
posted by きんと at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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