2007年09月10日

「オフサイド・ガールズ」

イラン映画です。
シルクロードオタクなため、イランという国は少なからず興味があり
また関わりも持ってきた国だった。
イスラームの戒律ゆえのジェンダーの問題も前から興味があったし
それに加えて、大好きなサッカーの映画!
ときたら、もう観るしかありませんよ〜。

というわけで観てきました。
時は2005年、サッカードイツW杯アジア最終予選。
日本も盛り上がってましたよ、この時。
最も人気のあるスポーツはサッカーというイランでも
もちろん盛り上がっていました。

この試合に勝つか引き分けでW杯出場決定という大事な試合
イランvsバーレーン戦をどうしてもナマで観たい!
とスタジアムに向かった少女たち。
でも、イランは法律で女性が男性のスポーツを
直に観てはいけないと決まっている。
スタジアムに行っても追い返されるだけ。
彼女たちは男装し、潜り込もうとするのだが
やっぱり捕まってしまう。

大盛り上がりなスタンドの裏で、じりじりしながら
「試合を見せてよ!」と兵士に訴える少女たち。
そのやり取りもおかしかったし、
実は自分も試合を見たい兵士が「実況して!」とせがまれて
その気になって実況しちゃうところなんかもおかしかった〜。
そうこうしているうちに少女たちは連行されることになるんだけど。。。

ストーリー自体は他愛もない話です。
でも、その中に詰まっているディテールがほんとにいろいろあって
感心する。
イランという戒律の厳しい社会に生きる現代少女たちが
何を考えているのかとか
元気いっぱいで現状を踏み越えて、
オフサイドラインギリギリで裏へ抜け出そうとする少女たちに
困惑する男たちの現状とか
そんなサッカーごときに田舎から駆り出された兵士の嘆きとか。。。

そういう現代イランの実情という社会的な観点から見ても
面白いんだけど
もう、イラン経験者としては、
スタジアムに向かうバスの中でいきなりケンカが始まって
運ちゃんは怒って運転放棄、慌ててみんなが連れ戻すとことか
「あれ、オンナだろ」と見とがめた少年に
「見逃してやれ」といっているオトナとか
少女を連行する若い兵士が職権乱用で少女の携帯で彼女に電話しちゃうとか
女人禁制のスタジアムに100人ぐらい(だっけ?)は潜り込んでるよ
なんて話がでてくるいい加減さとか
イランのW杯出場が決まって大騒ぎになってなし崩し的に。。。
ってなとことか
なにより、サッカー大好き!な人たちがいっぱいなところ
なにより、女の子たちが元気いっぱいなところが
あるある〜、イランらしい〜、と大笑いしちゃった。

私も旅行中、チラリと髪が見えるところまでスカーフをずらしていたり
外国人が着ているレインコート風の短いコートで
精一杯最先端のおしゃれをしている若いお嬢さんを見たよ。
彼女らもほんとオフサイドラインギリギリのところで
裏を狙ってるな、って感じだった。
そうやって、元気な女の子たちがオフサイドラインで勝負しているうちに
ラインは次第に下がってくるのかも。
彼女たちのためにもそうなってほしいと無責任に願ってしまう
異教徒なのでした。
posted by きんと at 18:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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