2007年02月25日

「それでもボクはやっていない」

私がイビツァ・オシムに惚れ込んで信者にまでなってしまったのは
徹底したリアリストでありながら、
ロマンティシズムを捨てていないところが
魅力の一つだからと思っている。

この映画を見ていて、周防監督も徹底してリアリズムを追求していながら
ロマンティシズムも決して捨ててない人なのだなあと思った。
だから、映画のそこここに温かさを感じる。
それがこの人の映画の魅力だと思う。

周防監督の問題作!
やっと見に行きました。
もし、自分が当事者だったらと思うと心がヒリヒリするような話。
日本の裁判制度の現実をまざまざと見せつけられる。
私たちはこれを見て刑事や検事や裁判官を「ひどい」と簡単に批判できる。
しかし、この制度はだからといって容易に変えることなどできない
「ひどい」などという軽々しい批判など、軽々しく吹き飛んでしまう
重く強固な日本のシステムなのだ。
まさしく、「これが現実」

現実に踊らされる人間たちは滑稽でさえある。
この辺のペーソスの描き方が周防さんらしい。
この人はコメディを作るにしてもシリアスを作るにしても
描くものの基本はこのリアルな人間たちのペーソスなんだね。
そしてこの人独特の温かい目線は
こんなシリアスなドラマでさえ、観る人間の気持ちを荒ませない。
うまいなあ。

あー、それにしても、こんな裁判の一端を
私たち一般人も担わなきゃならないなんて、どうなるの?
裁判のプロでさえ、疑わしきは有罪にしてしまう現状で
一般人に何ができるって言うんだろう?
つくづく、裁判員制度がコワイです。
posted by きんと at 19:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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