2006年03月09日

「下流社会」

4334033210下流社会 新たな階層集団の出現
三浦 展
光文社 2005-09-20

by G-Tools

オンライン書店ビーケーワン『下流社会 新たな階層集団の出現』


ご近所さんとの会話でこの本のことが出てきた時
「じゃあ、貸してあげる」と気軽に貸してくれたので
読んでみた。


正直、私は数字に弱いのだ。
しかるに、この本は数字だらけ。
数字やグラフは読まずに飛ばしたら
読む所は6割ぐらいになってしまった。

でもそれで充分、という気も(^o^;

確かに「1億総中流」と言われた時代は去った気がする。
収入の格差は広がり、このままで行くと新たな階層というものも
できてくるのかも。

でもそんな簡単な話じゃないよね。
お金を持っていようがいまいが、暮らし方や意識は人それぞれ。
お金なくても、人生楽しく暮らして何が悪い!
上昇志向だけが人生じゃあないだろう、他に生きる価値だってあるんだよん、
という考え方は自分にもあるもんね。
お金ない人が、全て意欲をなくしてダラダラ生きてるってわけじゃない。

それで貧乏人は損をしていると言われれば、
それは階級社会にはそういうこともあるかもしれないけど
ようは下層の人々が抑圧を感じるかどうかなんだよね。
抑圧を感じれば、それは暴動や革命となって反動が来る。
つまり、世の中を牛耳っている人が、うまく世の中回していくには
いかに下の人々に抑圧を感じさせないか、を腐心しなくちゃならない。

江戸時代なんかは完全な階級社会だけど、
町民は農民ほど抑圧されているわけじゃなかったから庶民文化が花開いた。
これなんかは下流社会の理想型なのかもしれないね〜。

作者の結論としては、
貧乏さんにも教育の機会を与えて、意欲のあるものはどんどん上に進めるようにして
階層の固定化を防ごうということなんだけど
これって、単に昭和の社会に戻そうってことなんじゃない?

それにここでは下流のことしか書いてないけど
じゃあ、上流はどうなのよ?
という疑問が。
だって上昇志向で成り上がって年収○億なんていったって
その稼いだお金でマネーゲームやってるんじゃ、
たいしたことないじゃない。
昔のお大尽はもっと有意義なことにお金を使ったよ。
芸術や文化にね。

格差が広がって、巨万の金持ちが出現しても
芸術や文化がすたれていく一方じゃ、
階層社会なんて偉そうなものにはなれないという気がする。
posted by きんと at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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