2010年01月24日

天空をわたる花 東国呼子弔忌談-過去を呼ぶ瞳-

久しぶりに本を読んだのでご紹介。
友人の友人が書き下ろし単行本デビューしたので
記念にいただきました。

4087032183天空をわたる花 東国呼子弔忌談-過去を呼ぶ瞳- (JUMP j BOOKS)
集英社 2009-12-04

by G-Tools


プロ作家としては既にネットで活動していたそうです。
今は新人作家さんの腕磨き場所としてネットが使われるのですね。
で、人気も実力も付いてきたので、紙媒体で出してみようか
という流れなんだそうです。

ジャンプコミックスの懸賞で賞を取ったので
所属がジャンプコミックスなわけですが
ちょっとジャンプっぽくはないかな。
ラノベっぽく書いているけど、ラノベになりきれない
中途半端さを感じました。

たとえば時代は明治初期、
文明開化もあり、まだ妖しいものが存在しうる境界上の時代で
書き手さんに人気のある時代
キャラもよくアニメで見るようなキャラ立ちのキャラを揃え
ちょっぴり怪奇仕立てなミステリーで
と、当たりやすい部分はちゃんと踏まえているのだけど
逆にそういった用意されたガジェットが
お話の面白さを阻害しているような感じも見受けられました。

あと、「呼子」という「人ならざるもの」のありようも
ちょっと中途半端に思えました。
「呼子」である主人公が人間のように育てられたので
外見や性格は人間と変わらないのは仕方ないとしても
もうちょっと「人ならざるもの」の異常性を書いてほしかったかな。
能力が「過去を見るだけ」ということなので
なかなか設定的に難しいものがありますが
だからこそ、もっとインパクトのあるものがほしかったかも。
「神と人の間で互いの領域を侵した罪を裁く」
というのもイマイチはっきりしなかったし。

最後の謎解きの場面は泣けましたよ。
面白かった。

だから余計に
きっともっと自由に書いたら、もっと面白いんだろうな。
と思いました。

多分これはシリーズものっぽいので
巻を重ねるごとに、中途半端と感じていたものが
はっきりしていって、キャラももっと類型的なものから
独自的なものへと発展していくのかもしれません。

批評めいたことばかり書きましたが
今後に期待しているからこそ、なのであります。
がんばってください!


posted by きんと at 14:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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